ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05
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| ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05 [2025/11/17 08:30] – [工具] admin | ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05 [2025/11/17 09:19] (現在) – admin | ||
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| ====== 1965年5月号 ====== | ====== 1965年5月号 ====== | ||
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| 実機より正確な資料はありませんし、" | 実機より正確な資料はありませんし、" | ||
| - | ===== 工具 ===== | + | ===== 工作道具 ===== |
| 筆者は家業が建具屋なので、友人から「道具が多くあってエエナー」とよくいわれます。なるほど、鉋やノミは多くありますが、ソリッド用の道具はたいして持っていません。\\ | 筆者は家業が建具屋なので、友人から「道具が多くあってエエナー」とよくいわれます。なるほど、鉋やノミは多くありますが、ソリッド用の道具はたいして持っていません。\\ | ||
| ナイフ一つでもモックアッフを作る人が、筆者よりはるかに上手なのです。ドリルや木工用機械の良いのを持った人の方が良い作品ができるわけではないのです。\\ | ナイフ一つでもモックアッフを作る人が、筆者よりはるかに上手なのです。ドリルや木工用機械の良いのを持った人の方が良い作品ができるわけではないのです。\\ | ||
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| うるさい脚の工作も、別にハンダに限りません。接着剤だけでゼロ戦や雷電の脚を作った人もいるのです。\\ | うるさい脚の工作も、別にハンダに限りません。接着剤だけでゼロ戦や雷電の脚を作った人もいるのです。\\ | ||
| - | ===== 胴体の製作 ===== | + | ===== 胴体の工作 ===== |
| - | 組立図をご覧ください。ソリッドモデラーの立場からすると、ファントム II の胴体は特に厄介な部位です。\\ | + | 組立図を見て下さい。ファントムⅡはわれわれソリッドマニアから見ると、なかなかうろさい胴体をしております。\\ |
| - | 私は今回が2作目のF-4Bですが、最初の時はホオノキの一木から削り出し、とても苦労しました。そこで今回は三分割構造としました。\\ | + | 筆者はF4Bは2機目です。以前に作ったときは胴体を1本の朴の木から削り出しましたが、これは非常に手こずりましたので、今回は3部分にわけました。\\ |
| - | + | 胴体中央部用に26mmx43mmx360mm1本、空気吸入口の部分用に15mmx31mmx200mm 2本が胴体の材料です。\\ | |
| - | 中央胴体には 26×43×360 mm のブロック1本、吸気口部分には 15×31×200 mm のブロック2本を用意します。\\ | + | 胴体中央部の幅はできるだけ正確にきめておいて下さい。そして、貼りあわせる部分の両面を、カンナでピッタリ合うようにあらかじめ削り合まっせて下さい\\。 |
| - | まず中央胴体の幅を正確に決め、接着面を鉋でぴたりと合うように仕上げて接着します。\\ | + | 次に中央胴体の木に、図面から側面型を写して、側面型だけを削ります。本機の着艦フックは、いままでの海軍磯に較べると非常に大きいので、筆者はこの部分も木で作ってしまいました。先のワイア一に引っかかる部分は、後でブリキ板などで作って付けてから、パテで整形しますが、これは最後にやるので、ここではフらクの根元の部分を削り落してしまわない方が無難です。\\ |
| - | + | 胴体後半はなかなか複雑な断面なので、3部分を接着してから削ります。側面形以外は削らないで下さい。\\ | |
| - | 図面から側面形を写し取り、まずは側面だけを削ります。ファントムのアレスティングフックは海軍機としてはかなり大型なので、この部位も木で作ります。ワイヤーを引っ掛ける先端部は後でブリキ板から作り、パテで整形しますので、ここでは根元を削り落とさない方が安全です。\\ | + | 中央部の側面形を削ったら、吸込口の部分の型紙を使って中央部胴体に接着面の位置を画いておき、その部分以外を整形します。胴体上面と機首部分を削るわけですが、後半の部分と胴体下面は角ぼったままの方が無難でしょう。\\ |
| - | + | 同様に、両側面の吸込口部分も、そこだけ作ってから強力な接着剤でしっかりと貼り合わせます。\\ | |
| - | 後胴は断面形状が複雑なため、三分割を接着してから削ります。この段階では側面以外は削りすぎないことが重要です。\\ | + | 充分に接着できたら平面形を削りだし、断面を丸めて行きます。F4B独特のエリアールの平面形に充分注意して欲しいものです。\\ |
| - | + | 主翼をさしこむミゾは、貼り合わせるまえに工作しておいた方が良いでしょう。 空気吸入口はなかなかややこしい形をしていますが、図面と写真をよく見較べて削り出して下さい。\\ | |
| - | 中央胴体の側面形ができたら、吸気口部の取付面をテンプレートから写し取り、そのほかの上面と機首部を削ります。ただし後部と下面は、まだ大まかな角材状のまま残しておきます。\\ | + | 筆者の場合、写真と断面図を参考にして削り出したわけですが、初心者や気になる方はゲージを各断面ごとに作って使用すればよいでしょう。\\ |
| - | + | 断面で注意すべきは、下面にあるミサイル取付部の部分で、特に胴体後部は写真ではわかりにくいのですが、主車輪格納部から後は角ばっていますから、よく注意して下さい。\\ | |
| - | 吸気口部は別個に整形し、強力な接着剤でしっかり貼りつけます。完全に固まったら、上から見た平面形を削り出し、断面形に丸みをつけていきます。ファントム独特の“エリアルール形状”を正確に捉えてください。\\ | + | 要は諸兄が手持の道具をフルに活用して、写真と図面を首っ引きで削れば良いわけです。\\ |
| - | + | 筆者の工作法は側面形などは図面より少し大きめに削り、ごく目の荒いサンドペーパー(50番程度)で整形しながら図面に合せます。そして、目の細かいサンドペーパーで表面を仕上げます。\\ | |
| - | 主翼の差し込み溝は、できれば接着前に作っておきます。吸気口周りは形状が複雑ですので、図面と写真をよく比較しながら正確に整形します。\\ | + | なお、排気口の部分は別に木を丸めて中をくり抜いて作ります。ブリキ板で作ってもよいでしょう。\\ |
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| - | 私は写真と断面スケッチを参考に削りましたが、初心者の方や不安な方は、各ステーションごとの型紙(ゲージ)を作って使うとよいでしょう。\\ | + | |
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| - | 胴体下面のミサイルパイロン部は写真でも形状が読み取りづらいところですが、主脚庫より後方はかなり角張ったラインです。ここは念入りに観察してください。\\ | + | |
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| - | 作業の要点は、**常に図面と写真を併用し、工具を最大限に生かすこと** に尽きます。\\ | + | |
| - | 私は側面形をやや大きめに残し、粗い紙ヤスリ(#50前後)で図面に合わせて削り込み、その後細かい紙ヤスリで仕上げます。\\ | + | |
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| - | 排気ノズルは、別に円柱材を挽き、中をくり抜いて取り付けます。ブリキ板で作っても構いません。\\ | + | |
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| - | ===== 主翼の製作 ===== | + | ===== 主翼の工作 ===== |
| - | 主翼には幅広の良材が必要です。木目がまっすぐでやや青みがかったホオノキ材があれば最適です。テンプレートから外形を写し取り、2~3 mmほど大きめに粗挽きします。\\ | + | 主翼は少し幅の広い板が入用です。木目の良く通った朴の木でしたら、青味がかった良質のものを用意して下さい。最初に型紙で翼の形をうつし大きく木取ります。\\ |
| - | + | 最初に型紙で巽の形をうつし、2~3mm大きく木取ります\\ | |
| - | 同時に、翼根部の差し込みタブも作ります。木目はできれば後縁(トレール)に沿わせると、後で筋彫りが楽になります。前縁側の木目も意識しておいてください。塗装すると木目は見えませんので、今のうちに頭に入れておくことが大切です。\\ | + | 取付部の差し込む部分も一緒に作ります。この場合、できれば翼後縁の線の木目を合せた方がスジポリなどのときに有利です。前縁の部分の木目の方向なども色を塗るとわからなくなりますから、よく頭に入れておいて下さい。\\ |
| - | + | 大体の巽厚を削っておいてから、断面図を参考に削るわけですが、図面の主翼断面図はあまり信用できませんので、主翼付艇の部分や前縁の部分のトンガリ具合を、写真で判断してから削ります\\。 | |
| - | 厚みをだいたい整えたら、断面形を図面で確認しながら削ります。ただし図面の翼型は過信せず、翼根の“ふくらみ”や前縁の鋭さは、必ず写真を見て判断してください。\\ | + | 最近のジェット機の翼断面などはほとんど上下対称の断面に近いようです。ただし、最近の機体ではいわゆる鼻曲り前縁のものがありますから、やはりよく写真とニラメッコすることです。\\ |
| - | + | ソリッドがスッキリと見える条件の一つは、翼後縁をできるだけ薄く削ることです。ですから、後縁は木を電燈にすかしたときボンヤリ光が見えるぐらい薄く削らわはなりません。後緑がポッチリしては、ジェット機のシャープな感じはとても表現できません。 | |
| - | ジェット機の翼は対称型に近いものが多く、機種によってはドッグトゥース(前縁の“欠き”)もあります。必ず写真と照合して整形してください。\\ | + | 筆者は翼はほとんどカンナで削ります。カツオブシを削る要領で、カンナを上向きに置いて固定し、主翼を手に持ってゴシゴシやります。大体削れたらペーパーを二つ折ぐらいにして机などの上に置き、翼を手に持って摩くわけです。\\ |
| - | + | 後緑は薄くすると非常に弱くなりますが、色を塗るとしっかりします。傷がつきやすいので、大体削ってから取付位置をきめ、正確な平面にし最後に後縁の仕上げをしてから取付けます。\\ | |
| - | ソリッドモデルを“きれいに見せる”最大のコツは、**後縁をできる限り薄く仕上げること** です。電灯にかざしてわずかに透ける程度が理想です。ここが厚ぼったいと、どれだけ全体が良くてもジェットらしさが失われてしまいます。\\ | + | |
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| - | 私は主に鉋で削ります。鉋を逆さにして万力に固定し、翼材を手で持って“鰹節を削る”ように削ります。形が整ったら、二つ折りにした紙ヤスリを机に置き、その上で翼をこすって仕上げます。\\ | + | |
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| - | 極薄の後縁は傷つきやすいので、取付位置の調整を済ませてから、最後に仕上げ削りを行うのが安全です。\\ | + | |
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