ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05
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| ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05 [2025/11/17 08:25] – admin | ja:authors:yasuichi-takami:f-4b:1965-05 [2025/11/17 09:19] (現在) – admin | ||
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| ====== 1965年5月号 ====== | ====== 1965年5月号 ====== | ||
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| ===== はじめに ===== | ===== はじめに ===== | ||
| - | 近年、プラモデルの進歩は目覚ましく、私たち模型愛好家にとっては喜ばしい限りです。\\ | + | 最近のプラモの進出は目ざましく、われわれモデルマニアにとっては嬉しい限りです。 |
| - | その一方で、ソリッドモデルは衰退傾向にあると聞きます。全国のソリッドモデル同好会の定例会も、以前ほど活気がないようで、誠に残念なことです。\\ | + | それにひきかえ、数年前あれほど全盛をきわめたソリッドモデルが低調を伝えられ、各地のソリッドクラブの例会はあまりパッとしないのは残念なことです。\\ |
| - | 先日、「このままいけば、あと数年で木を削っている人間は“人間国宝”扱いになりますよ」と言われ、内心がっかりしたものです。\\ | + | 先日、ある人に「もう数年したら、木を削っている連中はみんな人間国宝になってしまうでえ-」といわれて、ガックリしました。 |
| - | + | いままで、本誌々上でも多くの人たちがそれぞれ作り方を発表された割に、それを見て作ったと思われるソリッドモデルが発表されないのは、どういうわけでしょうか。\\ | |
| - | これまで本誌には多くの方が製作法を寄稿されていますが、記事を参考に実際に作られたソリッドモデルは、意外なほど少ないように感じます。なぜでしょうか。\\ | + | いままで書かれた方は、多く各クラブのなかでもN0.1とか名人とかいわれる先生方が多いため、ソリッドはたいへん難しいと思っておられる方が多いのではないでしょうか。\\ |
| - | おそらく、過去の執筆者はそれぞれのクラブで「名人」「第一人者」とみなされており、読者が「ソリッドモデルは非常に難しい」と思い込んでしまうからではないでしょうか。\\ | + | 筆者は、ソリッドはそれほど難しいものではないと思っています。要は各人の技術を最大限に発揮したソリッドを作れば良いわけです。 |
| - | + | 正直なところ、筆者もあまり上手な方ではありません。彩雲会には筆者以上の人が多いのです。しかし、作る意欲は負けないつもりです。諸兄も、もっと気軽な気持で木削りに精を出して下さい。\\ | |
| - | 私は、それほど難しいものだとは思いません。大切なのは、自分の力量を最大限に活かしたソリッドモデルを作ることです。\\ | + | ===== ◎製作に入るまえにもう一言 ===== |
| - | 率直に言えば、私は特に器用な方ではありません。同じ彩雲会の中でも、私より上手な人はたくさんいます。しかし、“作ろうという気持ち”では負けないつもりです。どうか気軽に、木を削る楽しさに触れていただきたいと思います。\\ | + | ソリッドモデルは実機の正確な縮尺模型というわけですが、1/50ではこれにも限度があります。資料のあまりない機体はもちろん、仮に正確な資料があっても、座席内部や脚の細部の表現はちょっと不可能です。\\ |
| - | + | 自分なりに妥協点をみつけて、あまり外から見えないカ所や、どう見ても自分の手に負えない所(例えはヘリコブタのロータ取付部)などは、思い切って省略してしまいます。でないと、そのために行きずまって放り出す破目になります。\\ | |
| - | ===== 始める前にもう一言 ===== | + | 「いかに実機に忠実に作るか」ではなく、「いかに実機らしくごまかすか」というのが筆者のモットーです。\\ |
| - | ソリッドモデルは、実機を忠実に縮尺化するものですが、1/50というスケールでは細部の再現に限界があります。資料の少ない機種の場合はなおさらで、仮に資料が揃っていても、コクピット内部や脚収納部のような微細な部分まで完全に再現するのは実質不可能です。\\ | + | それでは、F4ファントムⅡを作ってみましょう。\\ |
| - | どこで折り合いをつけるか、自分なりの判断が必要です。外部からほとんど見えない部分、あるいは能力の範囲を超える部分(たとえばヘリコプターのローターハブなど)は、思い切って省略することも必要でしょう。そうでないと、作業が停滞し挫折してしまいます。\\ | + | |
| - | + | ||
| - | 私のモットーは「実機をどれだけ完璧に写すか」ではなく、\\ | + | |
| - | **「実機らしさを、どれだけ“それらしく”表現できるか」** です。\\ | + | |
| - | そのつもりで、F-4ファントム | + | |
| ===== 図面と資料 ===== | ===== 図面と資料 ===== | ||
| - | 『航空ファン』1964年8月号に、F-4Cの折込み図面が掲載されました。これは空軍型Cモデルの図面ですが、外観は海軍型Bモデルとほぼ同じです(下図参照)。1/50で作るには、図面を約1.3倍に拡大する必要があります。\\ | + | F4Cの図面は「航フ」1964年8月号に折込図が出ています。これは空軍型のC型ですが、海軍型のB型も外観上は同じです。(下図参照)1/50で作る場合はこの図面を約1.3倍に伸ばさねばなりません。\\ |
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| - | ただし、どんな図面でも盲信せず、必ず事前に精査してください。\\ | + | 図面は、信用しすぎると失敗することがありますから、使用する図面は必ずアラ探しをやって下さい。\\ |
| - | 写真は嘘をつきません。写真と図面を必ず照合しましょう。たとえば8月号の図面では、吸気口の前面形状が少し細く描かれているように見えます。初期型はそのような形状のこともありますが、量産型とは異なります。\\ | + | 写真にウソはありませんから、写真を基にして図面が正確かどうか調ベて下さい。8月号の図面も空気吸入口の正面からの形が少し違うようです。実機はこんなに上の方が狭くありません。初期の型にはこんなのがあるようですが、量産型は違うようです。\\ |
| - | また、機首側面の小吸気口も図面では少し長く見えますが、実機では前脚柱の少し前あたりまでしかありません。\\ | + | 機首両側面にある小さな空気吸入口の、側面から見た長さも少し長すぎます。実機は前脚支柱の少し前ぐらいまでしかありません。 |
| + | F4Cの図面の多くが胴体にスパロウミサイルを積んだ側面図になっているので、胴体自体の下面の線がちょっとわかりにくいです。これも写真を見て記入しておいて下さい。 もちろん、自分で図面が思うままに画ける人は、この必要はありませんから、最初に使用する図面が正確かどうか調べて、もし修正すべき所があれば直して、少しでも実機に近くしましょう。\\ | ||
| + | 写真は各自手持の資料からできる限り集めて下さい。本誌でも沢山でています。筆者の調べたところでは下記の号にファントムの写真がありました。\\ | ||
| + | 1964年3月、10月、11月、12月号。1963年2月、5月、6月、10月、12月号。1962年4月、5月、7月、8月,9月,11月、12月号。といったところです。\\ | ||
| + | 細部の良くわかる写真は、工作のときに利用して下さい。細部がわからなくても部隊マークや記号などの参考になるものも、自分の作りたい部隊のF4Bを中心に集めておいて下さい\\。 | ||
| + | 筆者の場合、これら資料の他に、筆者自身が昨年の3軍記念日に横田基地で公開されたときに撮った写真を利用しました。今年の3軍記念日も間近いので、機会のある方はぜひ横田や厚木に出かけて、F4Bの細部の写真をできるだけ沢山撮っておくとよいでしょう。\\ | ||
| + | 実機より正確な資料はありませんし、" | ||
| - | さらに、F-4Cの図面の多くは胴体下面にスパローを懸架した絵が多く、胴体下面の実際のラインが読み取りづらくなっています。写真を参考に実際のラインを補い、自分の図面に書き加えてください。\\ | + | ===== 工作道具 ===== |
| - | 図面を自作できるなら理想的ですが、そうでなくても、使用する図面の精度を確認し、必要な修正を加えて実機に近づける作業が大切です。\\ | + | 筆者は家業が建具屋なので、友人から「道具が多くあってエエナー」とよくいわれます。なるほど、鉋やノミは多くありますが、ソリッド用の道具はたいして持っていません。\\ |
| + | ナイフ一つでもモックアッフを作る人が、筆者よりはるかに上手なのです。ドリルや木工用機械の良いのを持った人の方が良い作品ができるわけではないのです。\\ | ||
| + | ですから、諸兄も手持の道具を最大限に利用すべきです。\\ | ||
| + | 筆者はカンナ1挺、ノミ2~3本、それにノコギリでモックアップを削ります。小刀はスジポリのときだけ使っています。 | ||
| + | 刃物が良く切れると工作し易いわけですが、刃物をトグのが苦手の人も多いと思います。ソリッドで、刃物の切れ具合がそのまま作品に現れることはありません。\\ | ||
| + | 筆者の友人で、スジポリのときに10円の彫刻刀を買って、切れなくなったら柄だけ落下タンク用に残して棄ててしまう人がいます。F4Cでも、2~3本あればスジポリはできそうです。\\ | ||
| + | 要するに、自分の使いやすい道具を最大限利用すればいいわけです。その気になれば、小刀、鉋、ノミ以外外でも、木工用ヤスリ、ガラスのかけらetc、何でも利用できます。\\ | ||
| + | うるさい脚の工作も、別にハンダに限りません。接着剤だけでゼロ戦や雷電の脚を作った人もいるのです。\\ | ||
| - | 資料写真はできる限り多く集めてください。『航空ファン』にも数多く掲載されています。私のノートには、以下の号にファントムの写真があると記録されています。\\ | + | ===== 胴体の工作 ===== |
| - | 1964年(3月・10月・11月・12月)/1963年(2月・5月・6月・10月・12月)/1962年(4月・5月・7月・8月・9月・11月・12月)\\ | + | 組立図を見て下さい。ファントムⅡはわれわれソリッドマニアから見ると、なかなかうろさい胴体をしております。\\ |
| - | + | 筆者はF4Bは2機目です。以前に作ったときは胴体を1本の朴の木から削り出しましたが、これは非常に手こずりましたので、今回は3部分にわけました。\\ | |
| - | 細部工作には、細部が鮮明に写った写真が不可欠です。細部が不明な場合でも、部隊マークやコード類は大いに役立ちます。製作したい部隊のF-4Bを中心に写真を集めてください。\\ | + | 胴体中央部用に26mmx43mmx360mm1本、空気吸入口の部分用に15mmx31mmx200mm 2本が胴体の材料です。\\ |
| - | + | 胴体中央部の幅はできるだけ正確にきめておいて下さい。そして、貼りあわせる部分の両面を、カンナでピッタリ合うようにあらかじめ削り合まっせて下さい\\。 | |
| - | これらに加えて、私は昨年の横田基地・航空デーで撮影した写真も使用しました。今年も航空デーが間もなく開催されますので、横田や厚木に足を運び、F-4Bの細部写真を可能な限り撮影されることをおすすめします。\\ | + | 次に中央胴体の木に、図面から側面型を写して、側面型だけを削ります。本機の着艦フックは、いままでの海軍磯に較べると非常に大きいので、筆者はこの部分も木で作ってしまいました。先のワイア一に引っかかる部分は、後でブリキ板などで作って付けてから、パテで整形しますが、これは最後にやるので、ここではフらクの根元の部分を削り落してしまわない方が無難です。\\ |
| - | + | 胴体後半はなかなか複雑な断面なので、3部分を接着してから削ります。側面形以外は削らないで下さい。\\ | |
| - | 実機以上に正確な資料はありません。まさに「百聞は一見にしかず」です。ぜひ実際に見てください。\\ | + | 中央部の側面形を削ったら、吸込口の部分の型紙を使って中央部胴体に接着面の位置を画いておき、その部分以外を整形します。胴体上面と機首部分を削るわけですが、後半の部分と胴体下面は角ぼったままの方が無難でしょう。\\ |
| - | + | 同様に、両側面の吸込口部分も、そこだけ作ってから強力な接着剤でしっかりと貼り合わせます。\\ | |
| - | ===== 工具 ===== | + | 充分に接着できたら平面形を削りだし、断面を丸めて行きます。F4B独特のエリアールの平面形に充分注意して欲しいものです。\\ |
| - | 私は家業が指物(家具職人)なので、「工具が多くていいですね」と友人に言われます。\\ | + | 主翼をさしこむミゾは、貼り合わせるまえに工作しておいた方が良いでしょう。 空気吸入口はなかなかややこしい形をしていますが、図面と写真をよく見較べて削り出して下さい。\\ |
| - | 確かに、鉋やノミは多く持っていますが、ソリッドモデル専用といえるような特別な工具はほとんどありません。ナイフ1本でモックアップを見事に仕上げる人もいます。高価なボール盤や木工機械を持っていても、良いモデルができるとは限りません。\\ | + | 筆者の場合、写真と断面図を参考にして削り出したわけですが、初心者や気になる方はゲージを各断面ごとに作って使用すればよいでしょう。\\ |
| - | + | 断面で注意すべきは、下面にあるミサイル取付部の部分で、特に胴体後部は写真ではわかりにくいのですが、主車輪格納部から後は角ばっていますから、よく注意して下さい。\\ | |
| - | ですから、まずは **手持ちの工具を最大限活かす** ことが大切です。\\ | + | 要は諸兄が手持の道具をフルに活用して、写真と図面を首っ引きで削れば良いわけです。\\ |
| - | 私は、モックアップの荒削りには、鉋1丁、ノミ2~3本、鋸1本を使います。パネルラインの筋彫りだけはペンナイフで行います。\\ | + | 筆者の工作法は側面形などは図面より少し大きめに削り、ごく目の荒いサンドペーパー(50番程度)で整形しながら図面に合せます。そして、目の細かいサンドペーパーで表面を仕上げます。\\ |
| - | + | なお、排気口の部分は別に木を丸めて中をくり抜いて作ります。ブリキ板で作ってもよいでしょう。\\ | |
| - | よく切れる工具は作業を楽にしますが、研ぎに慣れていない人も多いものです。ソリッドモデルの場合、刃物の切れ味が仕上がりに直接現れるわけではありません。\\ | + | |
| - | 友人には、10円の彫刻刀を筋彫り専用に買い、切れなくなったら刃だけ捨てて柄はドロップタンク用に使う、という人もいます。F-4Cでも2~3本あれば十分筋彫りできます。\\ | + | |
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| - | つまり、**自分の使いやすい工具を徹底的に使う** ことです。ノミや鉋はもちろん、木工やすりやガラス片まで使いようがあります。\\ | + | |
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| - | また、複雑な脚の製作も、必ずしも半田付けが必要ではありません。ゼロ戦や雷電の脚を接着剤だけで作ってしまう人も知っています。\\ | + | |
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| - | ===== 胴体の製作 ===== | + | |
| - | 組立図をご覧ください。ソリッドモデラーの立場からすると、ファントム II の胴体は特に厄介な部位です。\\ | + | |
| - | 私は今回が2作目のF-4Bですが、最初の時はホオノキの一木から削り出し、とても苦労しました。そこで今回は三分割構造としました。\\ | + | |
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| - | 中央胴体には 26×43×360 mm のブロック1本、吸気口部分には 15×31×200 mm のブロック2本を用意します。\\ | + | |
| - | まず中央胴体の幅を正確に決め、接着面を鉋でぴたりと合うように仕上げて接着します。\\ | + | |
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| - | 図面から側面形を写し取り、まずは側面だけを削ります。ファントムのアレスティングフックは海軍機としてはかなり大型なので、この部位も木で作ります。ワイヤーを引っ掛ける先端部は後でブリキ板から作り、パテで整形しますので、ここでは根元を削り落とさない方が安全です。\\ | + | |
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| - | 後胴は断面形状が複雑なため、三分割を接着してから削ります。この段階では側面以外は削りすぎないことが重要です。\\ | + | |
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| - | 中央胴体の側面形ができたら、吸気口部の取付面をテンプレートから写し取り、そのほかの上面と機首部を削ります。ただし後部と下面は、まだ大まかな角材状のまま残しておきます。\\ | + | |
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| - | 吸気口部は別個に整形し、強力な接着剤でしっかり貼りつけます。完全に固まったら、上から見た平面形を削り出し、断面形に丸みをつけていきます。ファントム独特の“エリアルール形状”を正確に捉えてください。\\ | + | |
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| - | 主翼の差し込み溝は、できれば接着前に作っておきます。吸気口周りは形状が複雑ですので、図面と写真をよく比較しながら正確に整形します。\\ | + | |
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| - | 私は写真と断面スケッチを参考に削りましたが、初心者の方や不安な方は、各ステーションごとの型紙(ゲージ)を作って使うとよいでしょう。\\ | + | |
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| - | 胴体下面のミサイルパイロン部は写真でも形状が読み取りづらいところですが、主脚庫より後方はかなり角張ったラインです。ここは念入りに観察してください。\\ | + | |
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| - | 作業の要点は、**常に図面と写真を併用し、工具を最大限に生かすこと** に尽きます。\\ | + | |
| - | 私は側面形をやや大きめに残し、粗い紙ヤスリ(#50前後)で図面に合わせて削り込み、その後細かい紙ヤスリで仕上げます。\\ | + | |
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| - | 排気ノズルは、別に円柱材を挽き、中をくり抜いて取り付けます。ブリキ板で作っても構いません。\\ | + | |
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| - | ===== 主翼の製作 ===== | + | ===== 主翼の工作 ===== |
| - | 主翼には幅広の良材が必要です。木目がまっすぐでやや青みがかったホオノキ材があれば最適です。テンプレートから外形を写し取り、2~3 mmほど大きめに粗挽きします。\\ | + | 主翼は少し幅の広い板が入用です。木目の良く通った朴の木でしたら、青味がかった良質のものを用意して下さい。最初に型紙で翼の形をうつし大きく木取ります。\\ |
| - | + | 最初に型紙で巽の形をうつし、2~3mm大きく木取ります\\ | |
| - | 同時に、翼根部の差し込みタブも作ります。木目はできれば後縁(トレール)に沿わせると、後で筋彫りが楽になります。前縁側の木目も意識しておいてください。塗装すると木目は見えませんので、今のうちに頭に入れておくことが大切です。\\ | + | 取付部の差し込む部分も一緒に作ります。この場合、できれば翼後縁の線の木目を合せた方がスジポリなどのときに有利です。前縁の部分の木目の方向なども色を塗るとわからなくなりますから、よく頭に入れておいて下さい。\\ |
| - | + | 大体の巽厚を削っておいてから、断面図を参考に削るわけですが、図面の主翼断面図はあまり信用できませんので、主翼付艇の部分や前縁の部分のトンガリ具合を、写真で判断してから削ります\\。 | |
| - | 厚みをだいたい整えたら、断面形を図面で確認しながら削ります。ただし図面の翼型は過信せず、翼根の“ふくらみ”や前縁の鋭さは、必ず写真を見て判断してください。\\ | + | 最近のジェット機の翼断面などはほとんど上下対称の断面に近いようです。ただし、最近の機体ではいわゆる鼻曲り前縁のものがありますから、やはりよく写真とニラメッコすることです。\\ |
| - | + | ソリッドがスッキリと見える条件の一つは、翼後縁をできるだけ薄く削ることです。ですから、後縁は木を電燈にすかしたときボンヤリ光が見えるぐらい薄く削らわはなりません。後緑がポッチリしては、ジェット機のシャープな感じはとても表現できません。 | |
| - | ジェット機の翼は対称型に近いものが多く、機種によってはドッグトゥース(前縁の“欠き”)もあります。必ず写真と照合して整形してください。\\ | + | 筆者は翼はほとんどカンナで削ります。カツオブシを削る要領で、カンナを上向きに置いて固定し、主翼を手に持ってゴシゴシやります。大体削れたらペーパーを二つ折ぐらいにして机などの上に置き、翼を手に持って摩くわけです。\\ |
| - | + | 後緑は薄くすると非常に弱くなりますが、色を塗るとしっかりします。傷がつきやすいので、大体削ってから取付位置をきめ、正確な平面にし最後に後縁の仕上げをしてから取付けます。\\ | |
| - | ソリッドモデルを“きれいに見せる”最大のコツは、**後縁をできる限り薄く仕上げること** です。電灯にかざしてわずかに透ける程度が理想です。ここが厚ぼったいと、どれだけ全体が良くてもジェットらしさが失われてしまいます。\\ | + | |
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| - | 私は主に鉋で削ります。鉋を逆さにして万力に固定し、翼材を手で持って“鰹節を削る”ように削ります。形が整ったら、二つ折りにした紙ヤスリを机に置き、その上で翼をこすって仕上げます。\\ | + | |
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| - | 極薄の後縁は傷つきやすいので、取付位置の調整を済ませてから、最後に仕上げ削りを行うのが安全です。\\ | + | |
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