ja:authors:omachi-masami:a6m_zero:1956-04
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| ja:authors:omachi-masami:a6m_zero:1956-04 [2026/05/25 16:18] – [エンジン部の工作] admin | ja:authors:omachi-masami:a6m_zero:1956-04 [2026/05/26 07:37] (現在) – [座席の製作] admin | ||
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| - | 先ず(**第2図**)の(イ)に示したごとく、エンジン部と空気吸入口部の境の板を紙で接着し、機銃ロをキリを利用してあけます。 | + | 先ず(**第2図**)の㋑に示したごとく、エンジン部と空気吸入口部の境の板を紙で接着し、機銃ロをキリを利用してあけます。 |
| - | それと同時にカウルフラップを接着しますので、約1mmの深さにフラップ部を彫ります。以上の下準備が出来ましたら、ラッカーサフェサーを4、5回(後に詳細に塗装法を述べますから参照の上)塗り、着色を行い、(ロ)の工作を行います。 | + | それと同時にカウルフラップを接着しますので、約1mmの深さにフラップ部を彫ります。以上の下準備が出来ましたら、ラッカーサフェサーを4、5回(後に詳細に塗装法を述べますから参照の上)塗り、着色を行い、㋺の工作を行います。 |
| - | (ハ)に示しましたのは排気管及びカルフラップの装置法ですが、図面より正確に排気管位置を決定し、適当な太さの針金か銅線を曲げ、キリで先に穴をあけて差込ます。(参照) | + | ㋩に示しましたのは排気管及びカルフラップの装置法ですが、図面より正確に排気管位置を決定し、適当な太さの針金か銅線を曲げ、キリで先に穴をあけて差込ます。(参照) |
| この場合パイプ類(ニューム管など)でやれば穴があり、実感も加わるのですが、カギ形に曲げる場合その部分がつぶれますので、私の場合は銅線を使用しました。 | この場合パイプ類(ニューム管など)でやれば穴があり、実感も加わるのですが、カギ形に曲げる場合その部分がつぶれますので、私の場合は銅線を使用しました。 | ||
| 排気管の先端はヤスリで充分長さを揃えてください。 | 排気管の先端はヤスリで充分長さを揃えてください。 | ||
| 次に黒に塗った紙(表面の滑かな真空管の箱かピースの空箱など)をカウルフラップ巾に細長く切り剃刀で排気管の喰込む部分を切り取り、(充分資料を参照の上で)それが終りましたら、一枚宛に切り離し接着剤を少量塗付し、ピソセットでていねい、又慎重に、接着いたします。 | 次に黒に塗った紙(表面の滑かな真空管の箱かピースの空箱など)をカウルフラップ巾に細長く切り剃刀で排気管の喰込む部分を切り取り、(充分資料を参照の上で)それが終りましたら、一枚宛に切り離し接着剤を少量塗付し、ピソセットでていねい、又慎重に、接着いたします。 | ||
| 接着の折は、ある程度カウルフラップを開いた処として、角度を持たせて接着した方が面白いのではないでしょうか、又大事な点として接着し場合、この部分に限らず接着剤を多量に付け過ぎて、ハミ出してはラッカーが溶けたりして、非常に見苦しくなりますから注意が必要です。 | 接着の折は、ある程度カウルフラップを開いた処として、角度を持たせて接着した方が面白いのではないでしょうか、又大事な点として接着し場合、この部分に限らず接着剤を多量に付け過ぎて、ハミ出してはラッカーが溶けたりして、非常に見苦しくなりますから注意が必要です。 | ||
| - | 以上の作業と平行に、やはりブリキ板を使用して、エンジンの製作を行いますが、図をご覧になれば判ると思いますが、(ニ)のごく、星型に切きり抜いたものに針金を巻き付け、(ハ)むこ接着剤で取付けます。 | + | 以上の作業と平行に、やはりブリキ板を使用して、エンジンの製作を行いますが、図をご覧になれば判ると思いますが、㊁のごく、星型に切きり抜いたものに針金を巻き付け、㋩に接着剤で取付けます。 |
| - | シリソダーとして巻付ける針金にラジオ星にあるメッキした配線用のメッキ線が、やわらかくて太さも適当です。 | + | シリンダーとして巻付ける針金にラジオ屋にあるメッキした配線用のメッキ線が、やわらかくて太さも適当です。 |
| 簡単なエンジンですが、スピンナーが大きいので、内部は見えず、この程度の工作で充分だと思います。 | 簡単なエンジンですが、スピンナーが大きいので、内部は見えず、この程度の工作で充分だと思います。 | ||
| 以上で、エンジン部は工事終了です。機体と離して工作しましたので工作容易だった事と思います。 | 以上で、エンジン部は工事終了です。機体と離して工作しましたので工作容易だった事と思います。 | ||
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| ==== 機体の工作 ==== | ==== 機体の工作 ==== | ||
| - | 次に機体側の作業に進みます。前月に扱った作業に加えて、まず主翼下面の主脚収納部と、尾輪収納部をくり抜きます。\\ | + | いよいよ、機体の工作に入りますが、先月解説したものに、翼下面の主脚引込ロと畢輪の引込ロを先ず彫りましよう。\\ |
| - | 作業方法としては、6 mm、すなわち二分程度のノミを使うと、早くきれいに仕上がります。深さは2〜3 mmほどでよいでしょう。内部を黒く塗ると、奥行きがあるように見えます。\\ | + | 彫り方は、くどくどと、申す迄も無いと思いますので、簡単に記しますが、2分巾のノミがあれば非常に楽に、又美しく仕上ります。\\ |
| - | また、図面に従って着艦フックの溝を開け、操縦席前方、つまりエンジンと胴体の境目にある7.7 mm機銃口も開けておきます。これらの作業は、塗装前に済ませておきます。 | + | 深さは2~3mm程度に彫り黒ラッカーを塗り、奥深い感じを与えます。\\ |
| + | 尾輪引込口も図面を充分参照の上工作し、着艦フック用の細長い穴も同様に彫り操縦座席前方の銃口(7.7mm円の穴で、エンジンと機体の境)も一応色を塗る前にナイフとキリであけましてこの種の作業は終了。最後の塗装工程に入ります。 | ||
| ==== 塗装 ==== | ==== 塗装 ==== | ||
| - | いよいよ、多くの人が苦手に感じる塗装に入ります。しかし、順序を間違えなければ、初めての人でも心配はいりません。ここでは、読者の多くがスプレーガンを持っていないことを前提に、刷毛塗りによる方法を説明します。エンジンユニットも同じ方法で塗装します。 | + | ソリッド・モデル工作に於ける難関たる塗装工程に入る訳ですが、順序さえ正しく行えば、初めての方でも恐れることはありません。 |
| + | ここでは大部分の人達は吹付器をお持ちでないと思いますので、手塗り、つまり刷毛塗を行いましよう。 | ||
| + | なお前述したエンジンも同じ方法で塗装いたします。 | ||
| + | 次に、今から行う塗装の工程をイ、ロ、ハ、順で一応示しました。\\ | ||
| + | ㋑ 下塗り塗装、サフエサー(研磨水ペーパー320番使用)3~5回 \\ | ||
| + | ㋺ 着色3~4回(研磨水ペーパー)\\ | ||
| + | ㋩ 筋彫り(筋彫部のみに着色)\\ | ||
| + | ㊁ 着色(仕上塗装)\\ | ||
| + | ㋭ 筋目付け(リベット打)\\ | ||
| + | ㋬ コンパンド研磨\\ | ||
| + | ㋣ ユニコン研磨\\ | ||
| + | 以上の工程に分けましたが、腕次第で、吹付塗装に近い美しい仕上りになります。順を追って詳細に解説いしたますが……。\\ | ||
| + | 先ず㋑のサフエサー塗装より開始ですが、サフエサーについては専問的には何もいりません。 | ||
| + | クリヤーラッカーで下塗りを済される方がいられるようですが、使用すればおわかりになる通り、サフエサーは水ペーパーもかけやすく、又小さな凸凹も簡単に埋めてくれますし、ラッカーとは全々違った重宝な塗料ですから、是非下塗りにはラッカーサフェサーを使う事です。 | ||
| + | さて、毛の抜けない良質の筆で、全体に塗りますが、木肌には、F号のサンドペーパーをかけたままですから、相当荒いと思います。 | ||
| + | しかし、3回位い塗りましたら、充分乾燥させ、280番か320番程度の水ペーパーで、全体を丁寧に小量の水をつけながら磨きますと、全くきれいな表面となりますから、改めて2~3回ラッカーサフエサーを塗り、乾燥させ、水ぺ-パで磨きます。 | ||
| + | ラッカーサフェサーは、かなり淡いものを塗りますので、3~5回も塗りますと1mm厚に近くもなりますから、水平尾翼などあまり部厚く成りますと無格好ですから適当に水ペーパで磨いてください。\\ | ||
| + | ㋺ 次は着色工程に入りますが、日本海軍標準塗装たる上面を暗縁色、下面を青灰色といたしますが、私の場合エンジン全体は黒を塗りました。 | ||
| + | 色の配合は、市販されてる緑は大部分、そのまま使用しても良い位いな暗緑で、私も勿論、求めたままを使用いたしました。 | ||
| + | 下面の青灰色は白に極く少量の黒を加え薄いネズミ色を作り青を適量加えて青灰色を配合いたしました。 | ||
| + | 着色塗装は、晴天を選び行いますが、先にキリを突刺し、それを柄にして下面を2~3回、次に上面の緑を同じくムラの無いよう、平均に2~3回塗ってください。 | ||
| + | この場合は、少々の凸凹はかまいませんから、濃い目のラッカーをタップりと塗ってください。\\ | ||
| + | ㋩ 筋彫を行いますが、最終工程に於て、筋彫を行う理由は、ラッカーサフエサーを使用する前に、つまり木地に普通筋彫を行ってるマニヤの方が多いのですが、サフエサーや色を塗る度に、細い筋の事ですから埋まり、それをその都度キリの先などで掘りくり返す事は厄介ですし、第一非常に見苦しくなりますので、この工程に於て筋彫を行う訳です。 | ||
| + | この筋彫の後は、薄い仕上塗装を軽く2回位い行うだけですから、埋まる心配もなく、皆さんにおすすめする訳です。 | ||
| + | 道具は良く切れる切出ナイフで行います。先が重要ですから充分磨いてください。 | ||
| + | 下面から行いますが、筋彫に限らず、文字やマークの記入も目立たぬ下面より試すのが、ソリッドを作る上の心がけねばならぬ点ではないでしょうか。 | ||
| + | フラップ及両補助翼とを図両より正確に寸法を計り、筋彫の巾を一定にし、深さにも留意の上、繊細に美しい工作をしてください。 | ||
| + | 木目などの関係で、うっかりすると筋が曲づたりしますから、良く切れるナイフで作業をすすめます。 | ||
| + | 深さを一定に巾も揃えるには、仲々熟練を要する工作ですが、一本々々慎重に行いましよう。 | ||
| + | さて一応筋膠が上手く終りましたら、細い筆で筋の中に色を軽く塗りますが、これは、この後の仕上塗りの色をシンナーで極く薄くいたしますので、彫った筋の木肌の色を消す事が出来ないからです。\\ | ||
| + | ㊁ いよいよ仕上塗装です。緊張々々!……。 | ||
| + | さて、本機に於ては、下面が青灰色ですが、このように、上下に色分けされてある場合は何によらず色の淡い方より塗り始めます。 | ||
| + | 先ず前項で使用した色を約二倍位(色が多い場合は別の器に分けて)にシンナーで薄め(塗り始める前に凹凸の有無を調べ、あれば水ペーバもーにて整型する)下面全体に軽く二回か三回塗ります。 | ||
| + | 次に機体上面も同じ要領で色を塗りますが、主翼前縁には、ラッカーテープを貼って色の流れるのを防ぐと同時に、凹凸を防ぎます。 | ||
| + | これで晴天であれば二~三時間で完全に乾きマーク文字を記入して完成と云う訳ですがこの機体にも、前回のコルセアーと同様、リベットと接合部の実感を表現するため“筋目”と云うものを作って見ましよう。 | ||
| + | かなり面倒、かつ困難な工作ですが、実物感が数段向上いたしますから、初めての方は是非試してください。 | ||
| + | 「零戦」の解剖図は各雑誌に掲載されてありますから、その点資料は豊富ですから、充分参照の上次にもうし上げる工作を行ってください。\\ | ||
| + | ㋭ 用意するものとしては先の鋭い丸型のキリのようなものを使用しますが、良いかげんなシロモノなら使用せぬ方がましですから、充分吟味して選びます。 | ||
| + | (第3図)のごとく、先ず機体の色が充分乾ききらぬ内に(指紋が付かね程度の折)機体のジュラルミン接合部を表すためナイフの先で資料を参考に軽く筋目をつけて行きます。 | ||
| + | これは完全に塗料が乾いては全然目立ませんが、塗装が終ってより、20分位いの折に行います。 | ||
| + | 尾翼やフィレット附近もこの筋目でハッキリする事と患います。胴体などはテープを巻いてそれに添って筋目を入れると上手くゆきますが別れますとフリーで簡単に出来ます。(エンジン・カウリングも同じく)。 | ||
| + | 次はキリの先で、リベット?を打ちますが、大体1mm間隔泣いが適当でしよう。これも普通の部分とフィレット付根などはりベットの大きさも間隔も異りますから細心の注意を払います。 | ||
| + | 短気な人には不向な作業かと思いますが、一且始めたからには覚悟を決めて、リベットの間隔や、曲ったりしないか、注意を払いながら行ってください。 | ||
| + | かなり時間が要りましたが、それだけの報酬はあった事と思います。 | ||
| + | 胴体の周りはテープを巻き、そのテープに沿ってリベットを打ちましょう。 | ||
| - | 全体の手順は次の通りです。ここでは、AからGまでの工程として整理します。 | ||
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| - | * (A)下塗り・サーフェーサー — 3〜5回、320番程度で水研ぎ | ||
| - | * (B)色塗り — 3〜4回、途中で水研ぎ | ||
| - | * (C)パネルラインの彫り込みと溝の色入れ | ||
| - | * (D)仕上げの色塗り — 薄めの塗料で仕上げ塗り | ||
| - | * (E)外板継ぎ目の表現とリベット打ち | ||
| - | * (F)コンパウンド磨き | ||
| - | * (G)ユニポリッシュによる仕上げ | ||
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| - | 順に説明します。 | ||
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| - | (A)サーフェーサー。特別な材料は必要ありません。ラッカーサーフェーサーで十分です。木地止めにクリアラッカーを使う人もいますが、サーフェーサーの方が研ぎやすく、木の細かな目も埋めてくれるため、はるかに扱いやすいと思います。毛が抜けない良い刷毛を使って塗ります。\\ | ||
| - | 三回ほど塗ったら十分に乾かし、水を少し付けながら280番から320番程度の耐水ペーパーで全体を水研ぎし、なめらかな面を作ります。さらに二、三回サーフェーサーを塗り、乾燥後にもう一度水研ぎします。\\ | ||
| - | サーフェーサーは薄く塗るものですが、研がずに重ねるだけでは、三回から五回で1 mm近い厚みになることもあります。特に水平尾翼のような薄い部分では、厚ぼったくならないよう、よく研いで縮尺感を保つことが大切です。 | ||
| - | |||
| - | (B)色塗り。零戦の標準的な塗装として、上面を暗緑色、下面を青灰色に塗ります。私はエンジンユニット全体を黒く塗りました。\\ | ||
| - | 暗緑色は市販のラッカーをそのまま使っても大きな問題はありません。青灰色は、白にごく少量の黒を混ぜて明るい灰色を作り、そこに少し青を加えて調色します。\\ | ||
| - | 塗装は、晴れた日を選びます。見えにくい部分に千枚通しなどを差し込んで仮の持ち手とし、まず下面に二、三回塗ります。次に上面の暗緑色を二、三回塗り、全体の濃さをそろえます。多少の刷毛むらは気にしすぎなくてよいでしょう。やや濃いめのラッカーを使い、十分に塗り込むことが大切です。 | ||
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| - | (C)パネルラインの彫り込み。ここでは、主要な塗装を終えた後にパネルラインを彫ります。木地の段階で先に彫る人も多いのですが、サーフェーサーや色塗りを何度も重ねるうちに細い線は埋まってしまい、結局もう一度彫り直すことになります。その際、仕上がった面を傷めることもあります。\\ | ||
| - | この段階で彫れば、後は薄い仕上げ塗りが残るだけなので、線が埋まりにくくなります。\\ | ||
| - | よく切れる切り出し小刀や工作用ナイフを使い、刃先をよく研いでおきます。まず下面から始めるとよいでしょう。マーキングと同じく、失敗が目立ちにくいところで練習するためです。図面を見ながら、フラップや補助翼などの位置を測り、線の幅と深さがそろうように彫ります。木目に刃を取られることがあるため、本当に鋭い刃を使うことが重要です。\\ | ||
| - | 彫り終えたら、細筆で溝の中に軽く色を入れておきます。後から薄く仕上げ塗りをしても、溝の中の木地の色が完全には隠れないことがあるためです。 | ||
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| - | (D)仕上げの色塗り。二色塗装の場合は、必ず明るい色から塗ります。前に作った色をシンナーでおよそ1対2程度に薄め、まず下面に二、三回、薄く塗ります。この時、表面に凹凸が残っていないかを確認し、必要なら水研ぎしておきます。上面も同じように仕上げます。前縁に沿ってマスキングテープを貼ると、塗料が流れるのを防ぎ、境目も整えやすくなります。\\ | ||
| - | 天気のよい日であれば、数時間で乾きます。その後、文字や標識を入れることができます。ただしその前に、以前のコルセア製作の時と同じように、外板継ぎ目の表現とリベットを加えて、実感を高めます。手間はかかりますが、効果のある作業です。 | ||
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| - | (E)外板継ぎ目の表現とリベット打ち。先端の丸い、よく研いだ千枚通しを用意します。仕上げ塗りをしてから約20分ほど経ち、指紋が付かない程度に乾いた段階で、資料や **図3** を見ながら、ナイフの先で軽く外板継ぎ目の筋を入れます。完全に乾いてからでは、光の加減で線が見えにくくなります。\\ | ||
| - | 胴体には、必要に応じてテープを巻いてガイドにします。これはカウリングにも有効です。次に、千枚通しでリベットを打ちます。間隔はおよそ1 mm程度を目安にし、翼根付近や通常の外板部など、実機に応じて間隔や大きさを少し変えます。根気よく、そろえて打つことが大切です。 | ||
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| - | (F)コンパウンド磨き。塗料店などで売られているラビングコンパウンドを使います。量は少しで足りますので、仲間で分けて使ってもよいでしょう。布に少量を付け、軽く磨きます。注意しなければならないのは、コンパウンドには研磨剤が入っていることです。磨きすぎると色が落ち、下のサーフェーサーが出てしまい、せっかくの作業が台無しになります。初心者は、まず指先にほんの少し付ける程度から始め、軽く拭き、最後にきれいな布で仕上げるのが安全です。\\ | + | ㋬次は、・コソパウンド(塗料店にあります。研磨剤で1ポンド罐300円程度)を使用いたしますが、一見みがき砂の混った味噌のようなものですが、1ポンド罐も求めますと多いので持てあましますから、幾人かで分けると良いでしょう。 |
| - | 私がコンパウンドを使う主な目的は、刷毛目を目立たなくすることです。条件がよければ、刷毛塗りのラッカーでも十分に光沢が出ますが、コンパウンドと次の仕上げを行うことで、落ち着いた深みのあるつやが得られます。また、パネルラインやリベットに入ったコンパウンドが、わずかにそれらを強調する効果もあります。 | + | コンパウンドを少量布に塗付し、全体を磨く訳ですが、ここでご注意申上げたい事は、本剤の中には、砂のようなものが混入されてありますので、調子に乗って磨きますと色が禿て、下塗りのサフェサーの色が顔を出し、今迄の苦心が吹っ飛びますから、初心の方は指先に少量付けて指先で大体磨き、布で一応拭き取り次に別の布片で磨きあげます。 |
| + | このコンパウンドの使用目的は、この後に用うるユニコンと共に、艶出しの目的に使用する訳ですが、私はコンパウドは刷毛目を取る目的(僅かながらも筆塗りのため、刷毛日が残ってます)で使用いたします。 | ||
| + | 晴天に仕上塗を行ったものは刷毛目さえなければ、ピカピカに光りこれ以上手を加える必要があまりまんから……。 | ||
| + | 兎に角、リベットや筋目の中に、茶色のコンパウンドが入り込んで、ハッキリと浮上って見えますので、面白く思います。 | ||
| + | 翼の付根を指先がどきませんが.ていねいに磨いてください。やわらかな布で20~30分も懸命に磨きますと底光のする落着いた光沢が出てまいります。 | ||
| + | さて、次にユニコンと云う仕上の艶出剤を塗り、磨きあげて終る訳ですが、このユニコンはビニール系統の液剤で、磨いたものの表面が薄いビニールの被膜で覆い、文字マークは書きにくいので、コンパウンドで磨いた後、マークを記入いたします。 | ||
| + | 本機にはカラスロを利用して書入れますが.馴れれば至極簡単(日本機種ソリッドのマーグで書やすいものは他にありません)所定の位置を定め先卿に外の白枠をクルリとかき、筆で内側へ3~4mm巾を持たせる意味で白ラッカーを塗り、乾いた後赤枠を書き、内側へ全体を塗りつぶしてマークはTHE・ENDです。 | ||
| + | この場合のコツはラッカーの濃度にあり、濃いラッカーですとカラスロより出にく、反対に淡い場合は流れ出ますから、初心の人は紙の上に何回もトレーニングの後機体に書き入れます。 | ||
| + | 文字はほとんどの写真を見ても書き入れてありませんが、垂直尾翼には番号がありますので、上下にラッカーテープ(紙の伴創菅を薬店で求めると良い、20円)を貼り記入します。\\ | ||
| + | ㋣ マーク、文字の記入が終りましたらユニコンで磨きあげますが、(本剤は薬器店で販売されてます、1ビン150円前後)ビロードのようなやわらかな布で、丁寧に磨きあげてください。 | ||
| + | これで厄介な塗装作業の全工程は終了ですが皆さんの出来工合は如何 | ||
| + | でしたか? 私も先輩たる「温知会」の高崎、中村両氏よりお教え戴いたのですが、初めて、コンパウド及びユニコンを使用した機体を仕上げた時は、刷毛目の無い吹付塗装のような出来上りには嬉しかったものでした。 | ||
| - | (G)ユニポリッシュによる仕上げ。ユニコン系の仕上げ用ポリッシュを用います。これは薄い膜を作るため、国籍標識や機体番号などは先に入れておきます。\\ | + | ==== 座席の製作 ==== |
| - | 日の丸は、烏口を使って円を描きます。まず白縁を描き、その内側を3〜4 mmほど塗りつぶして乾かします。その後、赤い円を同じように描いて塗ります。大切なのは塗料の濃さです。濃すぎると流れず、薄すぎるとにじみます。紙の上で練習して、ちょうどよい流れ具合をつかんでから行います。\\ | + | |
| - | 写真では細かな注意書き類が見えないものも多いですが、垂直尾翼の番号は入れておくべきでしょう。紙絆創膏などをガイドにし、その範囲内に文字を入れます。 | + | |
| - | 最後に、とてもやわらかく、ビロードのような布でユニコンを使って磨き上げます。 | + | ご説明申上げる迄もないと思いますが、皆さんの腕仕第で、細部迄工作してください。座席内部は広々としてますので、ゆとりをもって工作出来ると思います。 |
| + | シートは実物でもジュラルミンのままですから、ブリキで作り(紙や木で作るより簡単)色を塗らず接着剤で床に接着します。 | ||
| + | 背部には防弾板を固着し、針金で作ったループアンテナを差込み(第4図参照)次に(第5図)の風防をビニール用接着剤で(ビニール板で工作した場合)接著します。 | ||
| + | この接着の場合はラッカーテープで押えます。アンテナはブリキが良いと思います。 | ||
| + | それから排気口は先月鋸で工作しましたが、胴体内の骨組を表わす意味で、三角型に切つブたリキの小片を三ミケ、ヤットコで差込ます。 | ||
| + | 小筆でこの上に色を塗りますと内部が空洞になってるようにこ見え、実物感を添えも事でしよう。 | ||
| - | 私が初めてコンパウンドとユニポリッシュを使ったのは、恩地会の高崎氏と中村氏という先輩方から教えていただいたときでした。その仕上がりは、ほとんど刷毛目のない、スプレー仕上げに匹敵するもので、たいへんうれしかったことを覚えています。 | ||
| - | |||
| - | ==== 座席の製作 ==== | ||
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| - | 操縦席の座席は、自分の技量に合わせて作ればよいでしょう。零戦の操縦席は比較的余裕があるため、細部工作も可能です。実機の座席はジュラルミンの地肌なので、紙や木で作るよりもブリキ板で形を作る方が容易です。塗装せず、そのまま床板に接着します。\\ | ||
| - | 背当ての防弾板を取り付け、**図4** のように針金で作ったループアンテナを差し込み、キャノピーを接着します。キャノピーをビニールで成形した場合は、ビニール用接着剤を使い、乾くまでマスキングテープで押さえておきます。アンテナ支柱もブリキ板で作ることができます。\\ | ||
| - | 先に排気口を切り開いておきましたが、内部構造らしく見せるため、三角形に切った小さなブリキ片をペンチで差し込み、塗装しておくと、内部が空洞であるような印象を与えることができます。 | ||
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| - | ==== 脚の取り付け ==== | + | ==== 脚の取り付け工作 |
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| + | ここで最後の工作、脚の取付をいたしますが、いよいよ今迄別れ別れになってし、たエンジンを接着剤で胴体に接着いたします。 | ||
| + | 次にこれも先月作りました、オイルクーラーを機体からエンジン部にかけて接着いたします。(青灰色に塗装)(第6回)を壷照ください。 | ||
| + | 脚の取付は、普通のプロペラ付の機体のごとく、翼の厚いものは、脚の差込む穴を、或る程度彫る事も出来ますが、最近のジェット機は段々と薄い巽となり、従って、ほとんど脚の差込む余裕がなくなって来ました。 | ||
| + | そこで考案の末、図のごとき取付法を試して見ましたが、10cm品位いの落下試験?で充分強度を持ってますのでお伝えします。 | ||
| + | 工作は至って簡単、虫ピンを二本ヤットコで1cm以上巽に突刺します(虫ピン位の翼厚はありますからね)、これに半田付する訳ですが、どんな翼の薄いジェット機に於てもOKです。 | ||
| + | 尾輪も同じ要領にて取付け、機銃ピトー管を取付けて完成です。1/30位いのスケールではアンテナを張ると実感が増しますが、垂直尾翼上にブリキの小片を埴込み細い銅線を張りましょう。 | ||
| - | 最終組み立てでは、まず別に作っておいたエンジン部を胴体に接着します。次に、機体側からエンジンユニットへつながるオイルクーラーを取り付けます。これは青灰色に塗ります。**図6** を参照してください。\\ | ||
| - | 厚い翼であれば、脚柱を差し込む穴を作れる場合もあります。しかし、最近のジェット機などでは主翼が非常に薄く、十分な差し込み深さを取れないことがあります。次の固定方法は、薄い翼にも使えます。脚を取り付ける位置に、昆虫針を二本、ペンチで1 cm以上主翼に打ち込み、その針に脚柱をはんだ付けします。私の試験では、約10 cmの高さから落としても耐えました。\\ | ||
| - | 尾輪も同じように取り付けます。機銃の銃身とピトー管も取り付けます。1/ | ||
| - | {{: | ||
| - | 落下タンクを取り付ければ、模型は完成です。ラムネで乾杯しましょう。((「ラムネ」は昔ながらの日本の炭酸飲料です。ここでは、完成を祝う親しみのある時代感のある表現として用いられています。)) | + | {{: |
| - | ソリッドモデルは、作業の順序さえ分かれば、誰でも完成させることができます。この記事が皆さんの模型完成の助けになれば、ぜひ写真と製作報告をお送りください。楽しみにしています。質問も歓迎します。この誌面でお答えします。\\ | + | 以上で落下タンクを装備して完成ですが、ラムネを一本呑んで祝ってください。((「ラムネ」は昔ながらの日本の炭酸飲料です。ここでは、完成を祝う親しみのある時代感のある表現として用いられています。)) |
| + | ソリッド工作上の要点は、工作の手順さえ覚えれば、誰方でも作れます。本文によって工作完成された方は、どうか写真と共にご報告下さい楽しみにしております。 | ||
| + | なお、ご意見、ご質問がありますればお便りをください。誌上にてお答えいたします。\\ | ||
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